婦人科 Gynecology
確かな「診断」と副作用の少ない「治療」を目指しています。
保険診療の他に体にやさしいサプリメントによる治療も提案いたします。
婦人科診療一般
保険診療
- ・婦人科がん検診
- ・月経不順
- ・「おりもの」の悩み
- ・更年期障害
- ・月経前症候群(PMS)
- ・性感染症
- ・不正性器出血
- ・子宮内膜症
- ・子宮腺筋症
- ・女性の「にきび」
- ・月経痛
- ・子宮筋腫
- ・漢方相談
- ・過多月経
- ・多のう胞性卵巣症候群(PCOS)
- ・不妊相談など
西洋医学ではなかなか治らない
女性の病気の相談
生活習慣や食事のアドバイスを中心に漢方や医学的に効果を実証されたサプリメントの情報を提案します。
1.多のう胞性卵巣(PCOS)の相談
PCOSは卵巣の発育が途中で止まってしまい卵巣に卵胞がストックされてしまう状態です。超音波で見ると、真珠状の小さな卵胞が多数確認できます。
たくさんあっても未熟なものばかりなので、排卵が起こりにくく、そのまま放っておくと月経不順や不妊の原因となる疾患です。
原因の一つは”インスリン抵抗性”(膵臓からインスリンが分泌されているにもかかわらず、血液中の糖を十分に下げられない状態)だと言われています。
そこでインスリン抵抗性を改善すれば、PCOSの状態も改善できるのではないかと考えました。
インスリン抵抗性に有効とされている物質に”グリスリン”があります。
マイタケ由来のグリコプロテインという物質で、主にタンパク質で構成されており糖尿病やメタボリックシンドロームの方に非常に役立つものです。
当院でPCOSと診断された患者さんにグリスリン(医療用OVUオビュ)を使用した臨床試験(無作為割付比較試験)を行った結果は驚くべきもので、グリスリンを使った患者さんは使っていない患者さんに比べて14.66倍排卵しやすいことがわかりました。
2009年には日本生殖医学会で発表し、2つの英文雑誌にも掲載されました。
2. 子宮内膜症、子宮腺筋症
もともと子宮内にしかないはずの子宮内膜組織が、それ以外の場所にできて増殖する病気でつらい月経痛をもたらします。
放って置くと不妊の原因にもつながります。
長年産婦人科の臨床にたずさわってきて、なぜ、女性だけが月経痛に悩まなければならないのか、心を痛めてきました。月経時には、プロスタグランジンという物質が分泌され、子宮を収縮させます。月経痛は、子宮が過度に収縮するときに起こります。また、ストレスを受けた時や、うつ状態でホルモンのバランスが崩れると、強く感じることがあります。鎮痛剤が効かないほど痛みが強い場合は、子宮筋腫や子宮内膜症子宮腺筋症が疑われます。続きを読む
3. 月経前症候群(PMS)
PMSとは
PMSとは月経が始まる10~14日前に突然出現し、月経の直前に最高となり、月経が始まるとおさまってしまう多彩な症状を示す、いわゆる不定愁訴症候群です。
よく見られる症状としては、わけもなくイライラし、怒りっぽく、少しのことが気になる、集中力がない、不眠、うつなどの精神的変調、食欲増進あるいは減退、吐き気、下痢、便秘などの消化器系の症状、頭痛、乳房痛、めまい、むくみ、腰痛、下腹部の張った感じ、体重増加などです。
また、これは病気といえるかどうかわかりませんが、突然人が変わったように家中を徹底的に掃除し、周囲をびっくりさせる明るいPMSもあります。
PMSは三〇代から四〇代の方に多く40%~50%、思春期から二〇代では20%前後の女性が悩んでいると考えられています。日本では欧米の女性に比べて少ないようですが、ライフスタイルの西洋化とともに最近増加の傾向にあるようです。続きを読む
4. 細菌性腟症
「キミ、変な臭いがするよ」---これほど、女性のプライドを傷つける言葉はないでしょう。
最近、このような悩みを抱えた若い女性が増えています。女性のデリケ-トな部分の臭いは、家族や友人にも相談できない深刻な悩みです。このような訴えを持つ患者さんのほとんどは、細菌性膣症(BV)です。しかし、半数以上が無症状なので、気がつかないでいる人も多いようです。続きを読む